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屋根塗装のマメ知識

モニエル瓦の塗り替え①

モニエル瓦の塗り替えには注意が必要です。
 
モニエル瓦の塗り替えによる不具合を嫌い、モニエル瓦用の塗料を作らない塗料メーカーもいます。
 
モニエル瓦の塗り替えによる不具合を嫌い、施工を断る施工業者もいます。
 
また、施工を断るのなら良いのですが、大した知識もなく、普通の屋根塗装と同じ工程で塗装し、不具合を起こす施工業者もいます。
 
それぐらいモニエル瓦の塗り替えには注意が必要です。
 
モニエル瓦の塗り替えで、何より大切なのは脆弱なスラリー層の完全除去。
 
そして光沢が出るまでプライマーを塗り重ねる
 
実際には2回3回4回とプライマーを塗り重ねなければいけません。
 
上塗りまで入れると計6回塗りです。
 
はたしてそこまで塗れる予算はあるのか、そして業者はきちんと塗っているのか、疑問です。
 
そしたらどうすれば良いのか、何を塗ったら良いのか。
 
詳しくは…次へ。

モニエル瓦の塗り替え②

モニエル瓦の塗り替えで使用する塗料は、
 
オリエンタル塗料のマイティーシリコンか、
大同塗料のハイルーフマイルドシリコンのどちらかをお勧めします。
 
工程はどちらもシーラーレスの上塗り2回!
下地の吸い込みによりますが、実際には3回は塗った方が良いですね。
 
弊社はオリエンタル塗料のマイティーシリコンではなく大同塗料のハイルーフマイルドシリコンを使わせていただいております。
 
何故か…、
 
滋賀に大同塗料の工場があるからです。
 
ただ、それだけです(笑)

棟板金の処理は?

カラーベスト屋根に存在する棟板金。
 
ここの処理も大切です。
 
まず浮き出た釘をしっかり打ってコーキング。
 
棟板金のジョイントもしっかりコーキング。
 
金属ですのできっちり錆止め塗装。
 
そして上塗り2回。
 
見積もり上にはあまり記載しない内容となりますし、ここまできっちり施工する業者は少ないかもしれませんね。
 
しかしながら雨漏り防止につながる重要な工程です。
 
普段なかなか見えない箇所だからこそ、しっかりした施工が必要です。

屋根に塗る材料は何が良いのか?

屋根にはどのような材料で塗装したら良いのでしょうか。
 
溶剤が良いのか、水性が良いのか。
 
屋根は非常に厳しい環境にさらされています。
 
そのため、親水性を誇る外壁専用の水性塗料と違い、屋根には溶剤を塗るべきです。 
 
塗装業に携わり40年、屋根に水性塗った場合、何度か不具合が生じました。
 
それに対して屋根に溶剤を塗った場合の不具合はほとんど無いです。
 
メーカー、施工会社によって水性を勧める業者もいますが、弊社は屋根には絶対に溶剤を塗るべきだと考えております。 
 
そしてもちろん、耐久性の良い塗料を塗るべきです。
 
最近はフッ素よりも長持ちする無機塗料が開発されました。
 
ウレタンよりもシリコン、シリコンよりもフッ素、フッ素よりも無機を塗るべきです。

屋根の下塗りは濡れ色になるまで塗る。

塗装工程のほとんどは下塗り1回+上塗り2回の3回塗りです。
 
ただし、この下塗り1回は最低ラインと考えるべきです。
 
下塗りの1回目で吸い込みが止まらなかったら、2回3回と塗り重ねるべきです。 
 
濡れ色になるまで2回3回と塗り重ねるべきです。
 
はたしてこれを守っている施工業者は何社いるのでしょうか。

縁切りタスペーサー工法

屋根を塗り替えしたら雨漏りした。
 
なんてことが起こりえます。
 
カラーベスト屋根は水分の排出のために上下の重なり部には隙間が確保されてるのですが、塗装することによってふさがれてしまいます。
 
隙間がふさがれてしまうことにより、中に水分が溜まってしまい、下地の腐朽や雨漏れにつながります。
 
この隙間を確保するために開発されたのが、タスペーサーです。
 
このタスペーサーを上下の重なり部に差し込み、通気性を確保します。
 
この縁切りタスペーサー工法、かなり普及してきましたが、いまだに使わない施工業者が存在します。
  
気を付けてください。

パミール屋根の改修工事

2000年ころにニチハ株式会社さんが製造、発売された「パミールA」という屋根材があります。
 
こちらの材料は、アスベストの規制によりアスベスト使用を控えたため、層間剥離という現象が起きてしまいます。
 
残念ながら塗装によるメンテナンスは出来ません。
 
金属屋根のカバー工法、もしくは屋根の葺き替えをお勧めします。
 

塩ビ鋼板屋根の改修方法

塩ビ鋼板とは、鋼板に塩化ビニル樹脂を被覆したもので、ハウスメーカー様の屋根材でよく使われています。
 
この塩ビ鋼板は、普通に塗り替えたらダメです。塗膜汚染や塗膜剥離が生じてしまいます。
 
では、どうすればよいのか。
 
専用プライマーがあります。
 
エスケー化研の「ビニタイトプライマー」です。
 
ビニタイトプライマーを塗布後、ウレタンなりシリコンなりフッ素を塗ります。
 

折板屋根・瓦棒屋根の塗り替え

塗装工事は下地処理が何より大切です。
もちろん折板屋根や瓦棒屋根も同じです。
 
下地処理①高圧洗浄+ケレン
高圧洗浄だけして下地処理を終わらせる業者が多いですが、発錆している場合は洗浄だけでなく、しっかりケレンする必要があります。
 
下地処理②コーキング
折板屋根や瓦棒屋根にもコーキングすべき箇所はたくさんあるのです。ジョイントの部分はしっかりコーキングしましょう。
 
下地処理③キャップ取付
折板屋根で一番錆びやすい箇所はフックボルトの部分です。錆止め1回+上塗り2回だけでも良いのですが、更にボルト部分にキャップを取り付けることが理想的です。
 
使用材料は水性ではなく溶剤系塗料を使用しましょう。

2回目の塗り替えの場合、屋根に塗る材料は何が良いか?

屋根の2回目の塗り替えには注意が必要です。
 
前回の塗り替えは何で塗られてあるかが重要です。
 
もし水性で塗られているのであれば、次に溶剤で塗ると相性が悪く、ちじれてくる可能性が ありますので、注意が必要です。ちじれてきた箇所をケレンしながら溶剤で塗るか、はじめから水性で塗るか、ですね。
 
前回どの塗料で塗られてあるのかわからい場合は、弊社のような塗装のプロが見ればだいたい分かりますのでお気軽にご相談ください。
 
また、前回の塗り替え塗膜が剥離してきている場合があります。
 
その場合は、旧塗膜をできる限りおとさないといけません。
 
この作業がすごく大変です。
 もし剥離してきている場合は、次塗り替えても剥離しやすいので、ガルバリウム鋼板によるカバー工法がおすすめです。
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